2011/09/15

Souffle de l'automne




日が傾くのはすっかり早くなったけど、 
そよぐ風は、まだちっとも涼しくない。 けれど、
街中の装いは、そんな気温を置いてけぼりにして、
どんどん秋色に染まっている。 



タイフーンの吹いている朝 
近所の店へ行つて 
あの黄色い外国製の鉛筆を買つた 
扇のように軽い鉛筆だ 
あのやわらかい木 
けずつた木屑を燃やすと 
バラモンのにおいがする 
門を閉じて思うのだ 
明朝はもう秋だ 

<西脇順三郎「秋」より抜粋> 



秋になれば思い出す詩。 
早く空気の違いを感じる事ができるように…、 
アタシは今日も秋を待っている。