2012/04/27

Une histoire émeraude



Stone:emerald          
Material:K14GF          


神の寵愛を受け、天使達のリーダーであったルシエル。 
しかし、自惚れや慢心から神と対立することとなり 
天界を追われ『魔王(堕天使)ルシファー』となってしまいます。 
(※ルシエルの『-el』は、「光り輝くもの」という意味があり、 
堕天使となった時、『-el』が取れてルシファーとなったそう) 



神は大天使ミカエルに炎の剣を授け、魔王ルシファーとの決戦に挑みました。 
大天使ミカエルの一撃は、魔王ルシファの王冠に填め込まれていたエメラルドを 
叩き落し、魔王ルシファーを地獄に幽閉することに成功します。 



魔王ルシファーの冠から落ちたエメラルドは、
後にくり抜かれ聖杯となり、 この聖杯こそ、イエス・キリストが
最後の晩餐で使用されたものだったと言われています。 




エメラルドは世界四大貴石の一つ。 
様々な文献や博物館に貯蔵されている宝飾品などから、エメラルドは 
既に紀元前2000年頃(4000年説もあり)には宝石として使用されて 
いたことがわかっています。その美しさゆえ、古代より多くの人々を 
魅了してきた石。クレオパトラがエメラルドを愛するあまり、自ら鉱山を 
所有していた(クレオパトラ鉱山)という伝説は有名ですよね。 



若い頃は、なんだかマダムが着ける宝石のイメージが強く、 
全く見向きもしませんでしたが、ここ数年、段々と魅力を感じています。 
ヒビやキズが多い石なので、良質な物となるとなかなかいいお値段ですが、 
長く楽しめそうな石なので、少しずつですが集めてみたいなって思っています。 
エメラルドの良さがわかる女になったと言えば聞こえはいいですが、 
単にアタシも歳かしらね…笑 




 

Un effet de la gradation




Stone:tourmalineトルマリン)      
10月の誕生石、石言葉は『希望』      



明度と彩度を同時に変化させるグラデーションって、 
見る人の心を動かす心理的効果があるそうですよ。 



購買意欲をアップさせる効果があるようで、商品配色やネット画面など 
様々な場面でグラデーションは活用されているみたいです。 
アタシも乗せられて買ってしまっている一人かもしれません(笑) 



そうそう、グラデーションといえば! 
虹が文化圏によってその数が違うって、ご存じですか? 
日本では7色ですが、スウェーデンでは6色、ドイツでは5色なんですって。 
色の認識の違いなんでしょうかね?




2012/04/26

Relation entre la bague et le doigt







指輪を着ける指によって色々な意味があることをご存じですか? 



古来から指輪は、単に装飾としてだけではなく色々な意味や願いを込めて 
着けられていたようですね。よく聞くのは『魔除け』などのお守りとして、 
また『願い事』を託すものとしてですが、もっと細かく、
左右一本一本、着ける指に意味があるそうなので、
今日はそれを紹介したいと思います。 



(基本的には、着けたい指輪を着けたい指に着けるのが一番!と 
思っていますし、多分に主観を含んだ表現がありますので、 
これはあくまで参考でとどめてくださいね) 



* * * * * * * * * * * * 


◆Thumb(親指)◆ 
右手:権威・行動力の持続。信念を貫く 
左手:持久力、信念を貫く。目的を実現させる 

イギリスでは貴族や富豪が親指に指輪をはめるのが権力の象徴と 
考えられていたようです。まさしく…な使い方ですよね。 



◆Forefinger(人差し指)◆ 
右手:集中力や行動力アップ。人を導き指導する力が身に付く 
左手:積極性アップ。願望を行動に移す力 

物を指し示したり、横に振って制止したり、唇にあてて 
『シーッ』ってしたり…人差し指は様々な行為で使いますね。 
主に右手だから、人を導き指導するっていうのはここから来ているのかしら? 
言いたいことがなかなか言えない、やりたいことがなかなか出来ないって 
方には積極性や行動力をサポートしてくれる左手に着けてみるのも 
いいんじゃないかしら? 



◆Middle finger(中指)◆ 
右手:邪気から身を守る。直感力・行動力を高める 
左手:コミュニケーション、インスピレーションを高める 

右手はなんだか「悪霊退散」って感じですが、気持を切り換えたり 
悪循環から脱出したいって時に使えそうですよね。 
閃きや直感の象徴であり、インスピレーションが湧く指と言われているので 
創造的な仕事をする方にはいいかも♪ 



◆Ring finger(薬指)◆ 
右手:精神安定・リラックス 
左手:愛を深める。願いの実現 

左手の結婚指輪は言わずもがな。愛の証として着けてください☆ 
アタシ、結構右手の薬指に指輪を着ける事が多いのだけれど、 
知らず知らずに癒しを求めているのかしら…(苦笑) 



◆Little finger(小指)◆ 
右手:自己アピール(魅力を発揮する) 
左手:チャンスを引き寄せる。愛情が深まる 

左手小指、是非彼女にオススメしたいわ(←誰!?) 
素敵女子がピンキーリングを着けている率高し…という思い込みが 
アタシにはあるのですが、チャンスを引き寄せる、魅力を発揮する指 
と言われると、確かにそうかもって思ってしまいます^^ 
もちろん個人の弛まぬ努力があっての事でしょうけれど、キラリと光る 
ピンキーリングによって、より一層輝いて見えるのかも知れないな。 



* * * * * * * * * * * * 



アタシはもう20年くらい左手の親指に指輪を着けています。 
意味を知ったのはもっと後の事なので、後付ではありますが、 
飽き性のアタシが、持久力を持って自分の意志を貫く事が 
出来るように、夢を実現出来るように…と思って着けています。 
最後にどうでもいい情報でした(笑) 





2012/04/25

Concave






宝石のカット加工には実に様々なものがありますが、
ここ数年のマイブームは『コンケーブ・カット』と呼ばれているもの。 


【Concave(コンケーブ)】を和訳すると、『凹面の』や『くぼんだ』 
という意味になるのですが、ルースの底(裏側)に細いくぼみのような 
カットを無数に施したもので、光の反射が素晴らしいカット方法です。 
同じクオリティの石でも、このカットを施しているものは、 
やはりお値段もそれなりにアップしてしまうのですが、 
眩しいほどの輝きを放つので、ペンダントなどにすると、
一粒でも充分に勝負出来ちゃう優れものです(笑) 


・・・という、コンケーブの素晴らしさをお伝えしようとしているのに
画質の良い画像が全然なくて、全く説得力がないですが… 
ペンダントの一番先の部分や、下のピアスのスモーキークオーツは 
コンケーブカットされた石です。
(どちらも携帯で撮ったもので…すみません)








Sodalite&Labradrite





materialには、K14GFのピアスフック以外は古金色を使用し、
ラブラドライトを 合わせチェーンを長めに大人っぽく仕上げています。 


青い石…というと、やはりラピスラズリの方がメジャーでしょうか? 
ソーダライトも見かけが似ている鉱物(同じ青い色の成分を持った鉱物) 
ですが、粉砕すると青色が薄くなったり消えてしまったりという性質上、 
顔料で使用出来ない為、次第に歴史の中で存在感が薄れてきた…という、 
少し切ない物語をもった石でもあります。 
そう言われてみれば、古い装飾品でソーダライトを使用したものを 
見た記憶がないような気がします。 


夢や目標を達成するのに有益な石という
素晴らしい意味合いを持った石のようですし、
風合いのある素敵な石なので、頑張って欲しいですね。
(上から目線!?・苦笑)




Gray Onyx






なんだか季節に反して地味なjewelryばっかりアップしているような
気がしますが…気にせず参りましょう(笑)


グレーオニキスやソープストーン等々、シックな配色ではありますが、
大粒の石を使用しているので控えめながらも、 
ちゃんと主張も出来るネックレスになったんじゃないかな。 
オニキスと言えばブラックオニキスがメジャーですが、アタシは 
このグレーオニキスもお気に入りの一つ。色主張が少ないですが、 
どんなお洋服にも合わせやすいので重宝しています。 


Onyx(オニキス)はギリシャ語の『爪』を意味するOnixが由来ですが、 
これは【キューピットが、眠っているヴィーナスの爪を矢で切る遊びを 
していたのが、インダス川に落ちてオニキスになった】という 
ギリシャ神話から来ているらしいですよ☆ 


どういう石なのかなぁ?って調べていると、こんな風に 
「へぇ〜っ」ていうお話に出逢うこともあったりで、
結構楽しいですよ♪




Muscovite





上のネックレスの、殷紅色を少し淡くした色の石がモスコバイト。
モスコバイトは和名で白雲母と呼ばれ、本来は白い色の石を指すのですが、 
jewelryなどで私達が目にするのは赤みを帯びたこちらのタイプが多いのでは 
ないでしょうか?赤色はマンガンを含んでいる事によるものだそうです。 


英名である「モスコバイト」は、ウラル産の白雲母がモスクワを経由して 
ヨーロッパへ輸入されていたことから、【モスクワ市民】という意味の 
この名前が付いたんですって。 


疲労状態の緩和などに効果があると言われていますが、昔から石薬として 
使われていた石のようで、漢方では五労七傷(五臓の衰えや七種類の病気)に 
効果があるとされているようです。 


主張しすぎない柔らかな色味の石ですが、白や黒などのブラウスや 
カットソーのポイントに使うととても映えるんじゃないかしら?



2012/04/24

Multicolored Agate







Agate(アゲート)は、先にアップしたシーブルーカルセドニーと同じ 
瑪瑙になります。瑪瑙の英語の呼び方だったかな?
水晶と同じ石英鉱物ですが、実に様々な色があり、 
模様や色によって呼び分けられているのも瑪瑙の特徴ではないでしょうか。 
よく知られているカーネリアンやオニキスも瑪瑙の一種なんですよ。 


jewelryを制作する際、比較的安価に提供出来るのと、沢山の色が揃って 
いるので(もちろん着色したものもありますが)、使用する機会の多い石です。 


10mm〜12mm玉を使ったちょっと大ぶりなネックレスですが、 
飴玉みたいで個人的には気に入っていたシリーズです。 




Seablue-Chalcedony






シーブルーカルセドニーはブルーカルセドニーよりももっと後発の… 
10年ちょっと前位に発表された、比較的新しい石だったと記憶しています。 
シーブルーの色は天然の色ではなく、瑪瑙に着色を施したものですが、 
宝石技術者の知識と経験によって生み出された着色方法が 
世界的に認められ、一つの貴石として取り扱われています。 


この石には人間関係を改善し、安定感と癒しをもたらす効果があると 
言われていますね。色彩の効果もあるのでしょう、確かに見ていると 
とても穏やかな心持ちになります。 


比較的手に入れやすいお値段の石ですし、爽やかなカラーは、 
これからの季節にピッタリなんじゃないかしら? 



2012/04/13

Effet psychologique de blanc







『好きな色は何色?』という質問。 
一度は誰かに聞かれた事があるんじゃないかしら? 



即答出来る方は、ぶれてなくて凄いなぁ〜って思う。 
アタシは、聞かれる度に違うような気がする。基本的には全ての色が好き。 
時々に変わる『好きな色・欲している色』は、季節のイメージによる変化も 
あるけれど、自分の心理状態に答えが左右されることが大きいのだと思う。 



人の身体は、光や色を感じる機能を持っているので、カラーセラピーなど 
色の心理的効果を利用した療法があります。大げさに療法なんて考えなくても、 
人は日々の中で知らず知らず色の力を取り入れながら過ごしているものなのだと 
思っています。無意識に選んでいるようで、その色には意味があるのだと…。 



blanc(白) 




ここのところの気分。 
すべての色彩光の集合として出来上がる白色光は、 
無彩色でありながらすべての色の集合でありスタートである色。 
また一方で、喪失感を表す色でもあります。 



白い家。白い花。白い部屋。白い家具。白い食器。白いリネン。 
街を歩いていても、ショッピングをしていても目が行くのは白。 
今、アタシが欲している理由はなんだろう。 
エネルギーの消費が激しかったからかしら? 
何かを調整・コントロール・リセットしようとしているの? 
それとも、もっと純粋なものが芽生えているから? 
答えはまだ見つからないけれど・・・
いずれにしても、健やかな心身の維持に『blanc』は大きな力を
貸してくれそうです。 



気軽に白を取り入れる…ということで、
家に帰ったら白いjewelryを作ろう。 
自分のために。 





2012/04/09

うめの実<吉四六(きっちょむ)さん>






むかしむかし、きっちょむさんと言う、とてもゆかいな人がいました。 
きっちょむさんが時々町へ何かを売りに行く途中の村に、三太郎という、 
とてもわんぱく小僧がいました。この三太郎にだけは、さすがの 
きっちょむさんのとんちも効き目がなく、いつもきっちょむさんに 
ちょっかいを出してきます。 



今日もきっちょむさんが町に行っての帰り道、この村にさしかかると、 
三太郎が梅の木の上に隠れていて、きっちょむさんの頭に梅の実を 
ぶつけてきました。いつもだったら、きっちょむさんが叱りつけ、 
そして三太郎が逃げて行くの繰り返しですが、今日のきっちょむさんは 
いつもとは違い、梅の実を投げつけた三太郎を見上げて、にっこり笑うと、 
「や、三太郎か、これはどうもありがとう。おかげで、明日は良いことが 
あるだろう。さあ、これお礼だよ」と、財布から三文を取り出して、 
梅の木の根元に置いたのです。 



すると三太郎は、不思議そうな顔で、木の上から言いました。 
「やい、きっちょむさん! 何だって、お金をくれるんだ!」 
「おや? お前、知らないでやったのか? 今、お前がぶつけたのは 
梅の実だろう。だから、これは、『ウメエ事にぶつかる』という前ぶれで、 
とても縁起がいいんだよ。こんな事をされたら、誰だって喜んで、お金を 
くれるにちがいないさ」きっちょむさんがまことしやかに言ったので、 
三太郎はすっかり信じてしまいました。 


さて、その次の日の事。 
きっちょむさんがまた町へ行こうと、この村にさしかかると、道ばたで 
三太郎が遊んでいました。「おい、三太郎」きっちょむさんが声をかけると、 
三太郎は、どんどん逃げていきます。そして、遠くから言いました。 
「おい、きっちょむさん! 昨日は、お前のおかげでひどい目にあったんだぞ」 
「ほう、どうしたんだい?」 
「お前が言ったすぐあとで、お侍さんが通りかかったので、お金をもらおうと、 
梅の実をぶつけたんだ。すると、お侍さんが『手打ちにする!』と言って、 
怒ったんだよ」 
「はっはっはっ。それは大変だったな。でもそれで、ちっとはこりただろう?」 
「ああ、そのお侍さんは、悪者をしばるお役人で、またこんないたずらをしたら、 
次は牢屋に入れると言っていた。だから、もう悪さはよしたよ」 
「そうか、それは感心感心。今日はほうびに、町から菓子を買ってきてやるぞ」 
 きっちょむさんがこう言うと、三太郎は首を大きく横に振って、 
「いらない。いらない。お前から物をもらうと、また、ひどい目にあうからな」 
と、逃げてしまいました。 

<福娘童話集より> 







昨日は、お散歩日和であちらこちらの桜を見に行きました。途中立ち寄った 
いくたまさん(生國魂神社:年に一度、上方落語協会が開催する、ファン感謝 
イベント「彦八まつり」の開催地としても有名)でも桜が見事に咲いていました。 
フッと見ると、本殿の両側に小さな梅の木が植木されていました。 
白、ピンク、紅、マーブルと一つの木に沢山の色をたくわえた可愛らしい梅。 
桜咲き舞い散る姿もいいですが、梅の木も凛としていていいですね。