澄んだ蒼に思わず引き込まれそうになる
『ホープダイヤモンド(45.52カラット)』。
『ホープダイヤモンド』 とは、スミソニアン
博物館に収蔵されている、世界最大のブルー
ダイヤ。一度はこの目でみたいと思う宝石の
一つです。
以前から、曰く付きのダイヤモンドとして認知していましたが、その出所
について、先日初めて知ることとなりました。ホープダイヤモンドは1812年に
突如として世に現れましたが、実は、遡ること20年前、フランス革命の混乱の
さかな盗み出されたフランス王室のダイヤ『フレンチブルー』であることが
科学的検証の結果判明したそうです。
更にこの起源はというと、1668年にインドで発見された112カラット強の
ダイヤモンド。ヒンドゥー教寺院に置かれた女神シータ像にはめ込まれて
いたものを盗賊が盗み、それがルイ14世の手元に来たようです。
『呪い』の話は結局、宝石商が箔を付けるためについた嘘のようでしたが、
世に出て以降、数々の富豪に所有され、様々な曰くをつけられ、最後に
とうとう誰の手にも負えなくなり博物館に寄贈されたということからも、
美しさゆえのダイヤモンドの悲しき歴史を感じます。宝石は、時に魔力を
持ち人を惑わすこともあるのかもしれませんが、出来れば見る者、身に
付ける者を至福の時に誘うものであって欲しいと思います。
さて、素晴らしき『ホープダイヤモンド』の紹介の後に出すようなもの
ではありませんが、昨日のスパングル刺繍をピンブローチに仕上げたので、
画像をアップします。
帽子やコートの胸元にちょこんと着けたい、そんな感じ。